新型フォレスターは本当にひどいのか?酷評の真相と最新評判を徹底検証
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「ひどい」と酷評される最大の要因は、北米市場を強く意識した無骨なフロントマスクへの賛否両論と、車両本体価格が400万円台へ突入した価格高騰にある。
- 要点2:新開発のストロングハイブリッド(S:HEV)導入により、長年の弱点だった燃費性能は劇的に向上し、実燃費でもリッター18〜20km前後を狙える高効率を実現している。
- 要点3:アイサイトXによる高度な安全支援やフルインナーフレーム構造による乗り心地の進化は圧倒的であり、実用性を重視するユーザーにとっては極めて完成度の高い1台に仕上がっている。
なぜ「ひどい」と酷評されるのか?ネットで囁かれる4つの決定的理由
新型フォレスターに対してネット上で「ひどい」という過激な言葉が飛び交う背景には、長年のスバルファン(スバリスト)の期待値と、メーカーが打ち出したグローバル戦略との間に生じた「4つのギャップ」が存在します。
第一の理由は、エクステリアデザインの大胆な刷新です。フロントグリルとヘッドライトが一体化した大型マスクに対し、発表直後から「アメ車(特にフォード・エクスプローラー)の模倣に見える」「歴代のスバルらしい機能美が薄れた」という辛辣な意見が相次ぎました。
第二の理由は、価格帯の大幅な上昇です。先代(SK系)ではエントリーグレードが300万円前後から狙えたのに対し、先進安全装備や新機構ハイブリッドをフル搭載した新型は、主要グレードの乗り出し価格が450万〜500万円前後に達します。「庶民の頼れる本格SUV」というポジションからの乖離に、既存オーナーから落胆の声が上がった格好です。
第三の理由は、パワートレイン構成の刷新に伴う純ガソリンターボの扱いです。先代の「SPORT」グレードに搭載されていた1.8L直噴ターボのような、ダイレクトで俊敏な加速フィールを好む層から、マイルドなハイブリッド主体のラインナップへの変化に対して「刺激が足りない」という辛口評価が下されています。
第四の理由は、ボディサイズの拡大による取り回しへの懸念です。全幅が1,830mm前後へと拡大したことで、日本の都市部に多い立体駐車場(全幅1,800mm制限や1,850mm制限のパレット)や、狭小路でのすれ違いに対する不安視が「使い勝手が悪くなった」という批判に繋がっています。

【デザイン論争】「ダサい」の声はなぜ生まれたか?北米志向と歴代ファンの心理ギャップ
新型フォレスターのデザインに関する否定的な口コミを分析すると、日本国内のユーザー心理とグローバル市場の要求における「構造的なねじれ」が浮き彫りになります。
スバルの販売台数の約7割以上を占める北米市場において、フォレスターには「頑丈さ(Rugged)」「存在感」「フルサイズSUVに引けを取らないタフさ」が強く求められます。これに応える形で、新型はスクエアで水平基調のショルダーラインと、力強さを強調したグリルデザインを採用しました。
一方、日本の既存ファンが愛してきたのは、5ナンバーサイズ時代から受け継がれてきた「視界の良さ」「過度な装飾を排した道具感」「低重心で引き締まったプロポーション」でした。この心理的アタッチメント(愛着)が強かった分、北米ナイズされたボリューミーな造形に対して「ダサい」「大味になった」という拒絶反応が初期段階で噴出したと言えます。
ただし、実車展示会やディーラーでの試乗が進むにつれ、「写真で見るより実物のフェンダーの張り出しに塊感があって格好いい」「リヤの横一文字コンビネーションランプが洗練されている」といった再評価の声も確実に増えています。
【実態データ検証】新型フォレスターの燃費・価格・スペックを徹底比較
ネットの噂や先入観を排し、新型フォレスターが持つ客観的なスペックを先代モデルおよび競合他車と比較検証しました。
| 項目 | 新型フォレスター(S:HEVモデル) | 先代フォレスター(e-BOXER) | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| ハイブリッド方式 | シリーズ・パラレル式(ストロングHV) | パラレル式(マイルドHV) | EV走行領域が大幅拡大し静粛性・効率が激変 |
| WLTCモード燃費 | 約18.5〜19.8 km/L(目標値基準) | 14.0 km/L | 約35〜40%の燃費改善。長年の弱点を完全克服 |
| 車両本体価格帯 | 約385万〜465万円(税込) | 約306万〜374万円(税込) | 装備内容相応だが、乗り出し価格の上昇感は否めない |
| 運転支援システム | 新世代アイサイト+広角単眼カメラ+アイサイトX | 新世代アイサイト(アイサイトX非設定) | 渋滞時ハンズオフ対応で高速ロングドライブが圧倒的に快適 |
| 車体骨格・剛性 | フルインナーフレーム構造SGP | 従来型SGP | 微小な揺れやロードノイズが低減し動的質感が格段に向上 |

【走行性能と乗り心地】ストロングハイブリッドとアイサイトXの実力を解剖
新型フォレスターにおける最大の技術的トピックは、トヨタのハイブリッドシナジー(THS)の基本原理を活用しつつ、スバル独自の水平対向エンジン+機械式シンメトリカルAWDと高度に融合させた「S:HEV」の心臓部にあります。
先代のe-BOXERは「発進時に少しモーターがアシストする程度で燃費が伸びない」という手厳しい評価を受けていましたが、新型のS:HEVは駆動用モーターの出力が飛躍的に高められ、市街地走行の大部分を静粛なEVモードでカバーします。バッテリー容量の拡大と緻密な制御により、アクセルを踏み込んだ瞬間からレスポンス良くトルクが立ち上がり、実燃費の悪化を恐れずに力強い加速を味わえる設計です。
乗り心地に関しても、レヴォーグやクロストレックで培われたフルインナーフレーム構造と構造用接着剤の大幅な塗布延長が威力を発揮しています。段差を乗り越えた際の「角の取れたいなし感」と、カーブでのロールの少なさは輸入プレミアムSUVに匹敵するレベルです。
さらに、高速道路の渋滞時(50km/h以下)にステアリングから手を離すことができる「アイサイトX」が選択可能となったことで、長距離移動におけるドライバーの疲労度は劇的に軽減されています。3眼カメラ(ステレオカメラ+超広角単眼カメラ)と前側方レーダーの連携により、交差点での右左折時や見通しの悪い丁字路での歩行者・自転車検知能力は、現行の量産車の中でも最高峰の安全マージンを誇ります。
【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアル
モータージャーナリストの試乗レポートや、先行展示会・初期納車オーナーのコミュニティ(価格.com、みんカラ、SNS等)から集まるリアルな声を精査すると、明確なメリットと依然として残るデメリットの両面が見えてきます。
【高く評価されている点】
- 「視界の広さが圧倒的。ピラーの配置や三角窓の工夫で死角が極めて少なく、車幅感覚が掴みやすい」
- 「冬道の安心感が別格。機械式AWDの確実なトラクションとX-MODEの組み合わせは他社の生活四駆とは別次元」
- 「シートの骨盤支持構造が優秀で、500km以上のロングドライブでも腰が痛くならない」
- 「高速道路でのアイサイトXの追従制御が極めて滑らかで、加減速のギクシャク感が一切ない」
【辛口な指摘・改善を求める点】
- 「11.6インチの大型センターインフォメーションディスプレイにエアコン操作が統合されており、ブラインドタッチがしづらい」
- 「内装のハードプラスチック部分が目につき、乗り出し450万円超のクルマとしては高級感に欠ける」
- 「エンジン始動時の水平対向特有のビート感が、ストロングHV化で良くも悪くも薄れて普通の車になった」
- 「最新の納期が半年〜8ヶ月程度に及ぶケースがあり、車検タイミングでの買い替えが難しい」

一般に知られていない盲点とネットの誤解
ネット上で拡散されている「新型フォレスターはひどい」という言説の中には、明確な誤解や旧型モデルのイメージを引きずった情報が少なくありません。
誤解①:「スバルの車は燃費が極悪だから維持費で破産する」
これはかつての不等長エキマニ時代(EJ20ターボ等)や、初期のe-BOXERに対する印象です。新世代S:HEVを搭載した新型フォレスターは、WLTCモードで19km/L前後、郊外路の実走行でも17〜20km/Lを安定して記録します。燃料タンク容量も約63Lが確保されているため、航続距離は1,000kmを超え、ガソリンスタンドへ行く頻度は先代比で大幅に減少します。
誤解②:「トヨタのハイブリッドを積んだからスバルの四駆性能が失われた」
他社の電気式AWD(後輪を小型モーターのみで駆動するタイプ)とは異なり、新型フォレスターはプロペラシャフトを介して前後の車輪を機械的に直結する「シンメトリカルAWD」を死守しています。深雪路やスタックしやすい泥濘地において、前後輪へ強大なトルクをダイレクトに伝え続ける走破性は、歴代フォレスターの血統そのものです。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
新型フォレスターは決して「ひどい失敗作」ではなく、世界的な環境規制と安全基準の高まりに応えるため、正当かつ大幅なアップデートを果たした意欲作です。しかし、キャラクターが先代から大きく変化したため、ユーザーの用途によって向き不向きがはっきりと分かれます。
▼ 新型フォレスターを迷わず選ぶべき人
- 豪雪地帯に居住している、またはウィンタースポーツ・本格アウトドアを頻繁に楽しむ人
- 家族を乗せて長距離ドライブをする機会が多く、世界最高水準の衝突安全・予防安全(アイサイトX)を求める人
- 先代フォレスターの「燃費の悪さ」だけがネックで購入を躊躇していた人
- リセールバリューと悪路走破性の高さを両立した実力派ミドルSUVを探している人
▼ 購入を慎重に検討すべき・他車種と比較すべき人
- 総額300万円台前半でコストパフォーマンスの高い実用SUVを手に入れたい人(→中古の先代後期型やカローラクロス、クロストレックが有力候補)
- 内装の豪華絢爛なレザー仕立てやアンビエントライトなど、プレミアムな質感を最重視する人(→マツダ・CX-5やハリアー等と比較推奨)
- 狭い路地でのすれ違いや全幅1,800mm以下の制限がある機械式立体駐車場を日常利用する人
【新型 フォレスター ひどい】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:新型フォレスターの実際の納期は現在どれくらいかかりますか?
A1:グレードや駆動方式、オプション構成によって異なりますが、最新情報ではストロングハイブリッド(S:HEV)搭載モデルで約6ヶ月〜8ヶ月前後、純ガソリンモデルで約4ヶ月〜6ヶ月程度が目安となっています。半導体供給の安定化により極端な長期化は緩和傾向にありますが、車検に合わせた購入を検討している場合は早めの商談が推奨されます。
Q2:アイサイトXはすべてのグレードに標準装備されていますか?
A2:いいえ、標準装備ではありません。基本となる「新世代アイサイト(ステレオカメラ+広角単眼カメラ)」は全車標準ですが、高度運転支援機能である「アイサイトX(渋滞時ハンズオフアシスト、アクティブレーンチェンジアシスト等)」は、上位グレードに標準設定またはメーカーオプション設定となります。リセールや長距離移動の快適性を考慮すると、アイサイトX搭載仕様の選択を強くおすすめします。
Q3:燃費を考慮した場合、ガソリン代の差額で車両本体価格の元は取れますか?
A3:年間走行距離が1万km程度の場合、ガソリン車とS:HEVの車両価格差(約40万〜50万円)を燃料代の差額だけで回収するには約8年〜10年以上を要します。ただし、S:HEVは燃費だけでなく「発進時の圧倒的な静粛性」「モーターの力強いトルクレスポンス」「売却時のリセールバリューの高さ」という付加価値があるため、単純な燃料代計算以上のメリットを享受できます。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
新型フォレスターに対する「ひどい」というバズワードは、デザインの大胆な刷新と価格帯のクラスアップに対する一時的な戸惑いや、高い期待の裏返しとして生じた側面が極めて強いものです。
実際にそのメカニズムを紐解けば、「実燃費の大幅改善」「機械式AWDの盤石な信頼性」「進化したアイサイトXによる最高峰の安全性」「ボディ剛性強化による上質な乗り心地」が見事に融合しており、ファミリー向け実用ツアラーとしての完成度は歴代最高レベルに達しています。
ネット上の断片的な酷評に惑わされず、自身のライフスタイル(年間走行距離、雪道走行の頻度、予算感、駐車環境)と照らし合わせ、ディーラーでの試乗を通じてその動的質感と優れた前方視界を直接確かめることが、後悔しない車選びへの最も確実なステップです。 (出典: 新型 フォレスター ひどい(Yahoo!ニュース))